2017/04/24 10:08 午後

「くいずです」 …やれちゃわない方向で一つ。

  • 2007/04/17 10:49 午後
  • 投稿者:
くいずですをプレイした、という方々の感想がそろそろ私の耳にも入ってきております。
内容は賛否両論。まあ「否」というよりは専ら「?」という感じなのですが。
そして賛の方は絶賛と感心が相半ばといったところです。う~ん、予想通りだ。

で、タイトルなんですが。作者沢田大樹が多様する言葉で「やれちゃわない」
「やれちゃえる」という謎ワードがあります。これはゲームの評価の際に使われる言葉でして、
曰く「しっかり考えた人と大して考えていなかった人の間に大きな差がつかない」ゲームは
「やれちゃえる」ゲームであると。
逆にしっかり頭を使わないとついていけないゲームは「やれちゃわない」。
彼がこう言った文脈で語るとき、「やれちゃえる」は批判的な意味合いを持ちます。
逆に「やれちゃわない」という事はゲームデザイン上の必要条件であるという事が強調されます。

さてここで「くいずです」。プレイした方ならおわかりかと思いますが、
やれちゃわないゲームの極致と言えます。集中して臨まなければ、参加することすら危うい。
しかし誤解の無いように申し上げておきたいのは、「集中して臨めば少なくとも健闘できる」
ゲームである事です。

くいずですは多分に記憶の要素が用いられているゲームですが、むしろ勝敗をわけるのは集中力です。
このゲームのプレイ中、プレイヤーは途中で自分が覚えていたはずの正解を次々と忘れていきます。
ここで「ああ自分は記憶力がないから駄目だ、勝てないや」と考えがちですが、
これは時期尚早な観測と言えます。なぜなら、他のプレイヤーも同様に忘れていっているからです(笑)。
「全部忘れてしまった」という人の多くは全部覚えようとしてしまっています。それはまず無理です。
自分の記憶できる以上の正解を覚えようとすると、かえって取り返しの付かない事になります。
「一番上の行だけは何とか覚えておく」という選択だって、結局あきらめて全部投げ出すより
よっぽど勝つ見込みがあるでしょう。

くいずですの戦い方は様々ですが、凡例として自分の大体の戦い方を紹介しておきます。
まず最初の記憶タイムですが、自分の場合覚える正解は6枚プラスαです。
自分が好きな問題2問の正解3枚×2行だけ何とか全て覚えます。それだけならそう難しくないはずです。
加えて他の問題の正解をぼんやりとでも何枚か覚えておければ理想的です。無理は禁物。
さらに自分が記憶した問題の出題用カードの位置も出来れば覚えたいところです。

くいずですの序盤から中盤の出題順は、言ってみればロシアンルーレットのようなものです。
最初に2問覚えるのは、どちらか片方が終盤(勿論理想は最終問題)まで残るようにと期待してのことです。
自分がヤマを張っている問題が出題されないように見守るのが最上の策ですが、
出題されてしまったからといって動揺しすぎるとその問題すら答えられなくなるので要注意。

中盤にやるべき事は何といってもマーカーの確保です。さらに親になれればぐっと楽になるため、
ここで「ぼんやり覚えておいたその他の正解」+「後から加えられた正解カードの記憶」で何とか戦います。
まあ無理だと思ったら最低限の記憶だけ保ちながら裏金連発。
自分が記憶した問題が出題されてしまったら、自分が覚えている事を最大限にアピールしながら解答。
そうすれば他のプレイヤーは解答を避け裏金や覗き見にいくので競争率が下がります。
また、自分が推す最終問題候補の正解カードの位置は覗き見で何とか確認します。

最終問題までに自分がヤマを張っている問題の一つが残っていればぐっと勝利に近づきます。
この時最終問題にしたい問題カードの位置を押さえるのは絶対条件です。
最終問題の親であるか、そうでなくても大量のマーカーを持っていれば、
かなりの確率で一億万点を獲得できるでしょう。

…ただ全てが上手くいっても、同じところにヤマ張った上より多くの解答を
してくる人がいるかもしれませんが…。

ガリガリ解答を書いている人がいたら、自分も無理してあやふやな正解まで書いていくか、
それとも安全な範囲にとどめるかは個々の判断です。
相手は間違えるかもしれないし、そもそも本当は覚えていないのに適当に書いてるかもしれません。
自分の望む最終問題がでなかったときは、爽やかに諦めましょう(笑)。
ただ、うろ覚えであっても1~2個でも解答しておくことは無価値ではありません。
この問題を本命にしているプレイヤー同士がしのぎを削った末双方間違うことだって
無いとは言い切れないからです。


う~ん、改めて書いてみて、確かに簡単なゲームではないですねえ(笑)。
自分も1回勝つまでは「永遠に勝てないのではないか」と思いましたが、
一度コツを掴むと「ああ記憶力だけじゃないんだ」という事が分かるので、
1回遊んで諦めがちな方もまた遊んでいただければ幸いです。

そして何がなんだか分からないという方申し訳ありません。
B2FGames第一弾自社製品「くいずです」1800円で好評(かどうかはまだ不明なのですが)発売中です。
ご興味ありましたらどうか一つ。

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  • こたつ
  • 投稿者: ゲストユーザー on 2007/04/18 03:40 午後
 このゲーム、個人的にはプレイ前後でものすごく評価が変わった
ゲームの3つの内の1つです。(残り2つは『ワードバスケット』と英単語作るやつ・・・名前忘れた)

 私記憶力とか応用力とか求められるのが、とても苦手なのです
ぶっちゃけるとボキャブラリーに乏しいとでもいいましょうか
つまり3つとも天敵とすら言えます

 しかし実際に遊んでみると・・・まあ面白いこと!
なんかこう・・・以外と覚えられたり、一見付加事項的なやり取りが
重要だったりと、そして開始前に覚えるときや、終わった後にあ~だこ~だ
とワイワイするところも、非常に心地いい

まあ結果的にこれ『面白い』ゲームだよ~~と薦められます
・・・まあB2Fでしかボードゲームしない、へっぽこサンの感想です
  • 吉田
  • 投稿者: Yoshida on 2007/04/19 12:42 午前
ありがとうございます。お楽しみいただけたようで何よりでございます。
ゲームを作る、というのは売る事以上に摩訶不思議アドベンチャーだなあ、というのが出が売り手の私の現状の印象です。